学生ライフ
【「ダントツ」は何の略?】大学生なら知ってて当然の「正しい日本語」

こんにちは、ライターのかまたまです。

実は大学で日本語を専攻しています。
日本人なのに日本語を勉強して何になるのかと数百回は言われてきましたが、日本人だからって日本語の完璧な知識を持っているわけじゃありませんよね!

例えば、題名にも書きましたが、「ダントツ」という言葉。何の略なのか、ご存知ですか? 
そもそも略語であるということ自体、なかなか知られていなかったりします。

今回は、大学生なら知っておかないと恥ずかしい正しい日本語をいくつかご紹介します。
これを見て間違った日本語を使ってる人にドヤ顔しちゃいましょう!

その1.「ダントツ」は何の略?

さて、問題の「ダントツ」ですが、これは「断トツ」とも書きます。

さっそく答えを言っちゃいますが、これは「断然トップ」の略なんです。

例文としては「きっとみつかるカフェの知名度は関西の学生メディアの中で断トツである」のように使います。

最近では「かまたまは今月ライターランキング断トツ最下位である」のような誤用も見られます。
しかしよく考えてみてください。
「断トツ」は「断然トップ」の略なので、つまりは1位なわけです。もう完璧に誰が見ても1位なんです。最下位には使えないんです。

かといって「断トツ1位」もダメなんですよね。なぜだかわかりますか?
「断然トップ(=1位)」と「1位」が重なっているからです。これも誤用とされてしまいます。

その2.「うる覚え」? 「うろ覚え」?

「ぼんやりと覚えていること、不正確な記憶」という意味で、
皆さんはどちらを使いますか?

正解は「うろ覚え」です。

……いや、そもそも「うろ」ってなんやねん?

「うろ」というのはもともと「おろ」だと言われています。
「おろか」「おろそか」などと関係のある言葉で、「不確かなこと、不十分なこと」の意味だそうです。

「うる覚え」という誤用は、単に読み方を曖昧に覚えてしまっているというまさに「うろ覚え」の結果なんですね。(ドヤ顔)

その3.「こんにちは」と「こんにちわ」

メールやライン、Twitterなどで最近たまに見るのが「こんにちわ!」という挨拶。

……個人的な話ではありますが、この「こんにちわ」っていう字面、
めっっちゃくちゃ嫌いなんですよ!
なんかこう、何なんですかね、この字面を見た時のもやもや感は。

もちろんこれ正しくは「こんにちは」です。

当然やろ! とお思いの方も多いとは思いますが、なぜ「わ」ではなく「は」なのかはご存知ですか?

「こんにちは」という挨拶には、実は続きがあります。
今日(こんにち)はよいお天気で……」というセリフの後ろの部分が省略されているんです。
つまり「こんにちは」の「は」は副詞なんです。「わ」って書いちゃダメなんです。

「こんばんは」も同じです。
「こんにちわ」「こんばんわ」と書くのは、小学生が作文で「私わ」とか書いちゃうのと同じレベルです。

大学生でやっちゃうとかなり恥ずかしい!
就活のことなどを考えても、この字面から与えるマイナスイメージは半端じゃありません、気を付けましょう!

その4.「敷居が高い」の本当の意味

「あのお店、高級だから学生には敷居が高いよね」というような言い方、皆さんもよくしませんか?
私も実際よくしていましたが……これも実は誤用だったんです。

「敷居が高い」は本来、「相手に不義理などをしてしまい、行きにくい」という意味です。

不義理……つまりよくないことです。
以前にそこでよくないことをしてしまったので、行くのがためらわれるということですね。

飲食店に対して「敷居が高い」と言っている人はそこで食い逃げでもした前科があるのでしょうか?
お店に行く前にまず警察行けって感じですね。

ちなみに「高級すぎたり上品すぎたりして入りにくい」という意味は「ハードルが高い」と混同されてできたのでは、と言われています。

その5.「爆笑」とは?

私たち学生はよく使いますよね、爆笑。
ばくわらじゃないですよ、ばくしょうですよ。

メールやTwitterでも、「これめっちゃおもろいwww爆笑www」みたいな感じでやたらと爆笑を使いがちな学生ですが、やっぱり「爆笑」にも本来の意味が。

「爆笑」とは本来「大勢の人が大声でいっせいに笑う」という意味なんです。

私もこれを知ったときは「マジか……」って思ったんですが、近年では「一人で大声を上げて笑う」という意味もかなり広まりつつあるようです。

……まあ「爆笑www」と文字を打っているとき大抵みんな真顔だと思いますが。

まとめ

いかがでしたか?

私たちが日常でよく使う言葉にもたくさんの誤用や言い間違いがあります。
というか、よく使われるからこそ間違う人が多いとも言えます。

よく「若者言葉」とか「日本語のみだれ」とか言われますが、日本語に限らず言語とは変化していくものです。

ちなみに、私たち若者に対して「最近の若者の日本語はみだれている」と指摘することが多いのは50代くらいの世代ですよね。
この世代には、言葉によっては私たち20代よりも誤用や言い間違いが多いという調査もあるんです。
若者言葉とかなんとか言って、私たち若い世代の言葉の批判ばかりしないでほしいですよね!

そんな上の世代にも負けないように、なるべく正しい日本語の知識を持っておきましょう!

参考文献:『悩ましい国語辞典』神永暁(時事通信社)

>>「正しい日本語」vol.2はこちら

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