知らぬが恥
【「失笑」の本来の意味は?】大学生なら知ってて当然の「正しい日本語」Vol.2

こんにちは、ライターのかまたまです。大学では日本語を勉強しています。
前回も大学生のための「正しい日本語」の記事を書きましたが、今回はそれの第二弾でございます。
→Vol.1の記事はこちら

ちなみにこの「正しい日本語」にカギカッコがついているのは、本当に正しい日本語が存在するのかどうかはっきり言えないからです。言語は時代とともに移り変わっていくもので、どの形・意味が正しいかなんて決められないですからね。

まあそんなことは置いておいて、今回も大学生なら知っておくべき「正しい日本語」をご紹介します。

その1.「失笑」ってどんな笑い?

文字通り「笑いを失う」と書いて「失笑」ですが、文字通りの意味で使っている学生は多いはず。
つまり、「笑いも出ないほどあきれる」という意味で「失笑する」と表現していませんか?
確かに文字だけ見ればそういう意味で使ってしまいますが、本来の意味は違います。

本来の意味は、「こらえきれずに吹きだす」という意味です。

つまり、笑ってます。失われてません。
もちろんどんな笑いなのかは場面によります。嘲笑もあり得ます。

しかし、「失笑」という言葉自体に、「あきれる、あざける」の意味はありません。

ちなみに、Twitterなどで「()」という表現を見ることがありませんか?
これは「(笑)」から中の笑が失われている、ということで、「笑えない、失笑」の意味で使われています。
「笑えない」という意味ならまだしも、「失笑」となると、誤用になりますね。
さっきも言ったように、失笑はあくまでも笑っていますから!

……まあそんな細かいことは気にせず使えばいいと思うんですけどね()

その2.「確信犯」とは何を確信しているのか?

「お前それ確信犯やろ!」

というセリフ。たまに使います。私もそうです。
つまり、「わざとやる、わかっていてやる」という意味で「確信犯」と使う人は多くいますね。

しかし、これも本来の意味とは違います。

本来の意味は、「政治的・思想的・宗教的な確信に基づいた義務感や使命感によってなされる犯行」のこと。

つまり、ガチで犯罪者です。いわゆる政治犯・思想犯の意味です。

そんな国を脅かしかねない言葉を軽々しく人に言うもんじゃないですね!

その3.「いさぎよい」? 「いさぎがよい」?

「すがすがしい、未練がない」という意味の「いさぎよい」という漢字、書けますか?

潔い ですね。

漢字で書けばなんともないのですが、「いさぎよい」とだけ見ると、「いさぎ」が「良い」のかな? と思ってしまう人も多いようです。
その誤解から、「いさぎがいい」「いさぎが悪い」などの誤用が生まれています。

じゃあ「いさぎ」ってなんやねん!

となってしまうので、「いさぎよい」は「潔い」で覚えましょう。

ちなみに「とんでもない」というのも「とんでも」が「無い」わけじゃないので、「とんでもありません」や「とんでもございません」という言い方は誤用です。
「とんでもない」で使いましょう。

その4.「天地無用」って、上下をどうしたらいいの?

よく段ボール荷物なんかにシールが貼られてますよね。「天地無用」って。

でもこれ、ぱっと見たとき、「上下さかさまにしていいんだっけ? だめだっけ?」ってなりませんか?
「天地」が「無用」だから、天地はいらない……つまり上下さかさまにしていいんだな!

だめです。

「天地無用」は「上下さかさまにしてはいけない」という意味です。
ここでいう「無用」というのは、「立ち入り無用」のように「禁止する」という意味です。

……まあでも、分かりにくいですよね。もっと別の表現を使ってほしいですね。
「サカサマ、ダメ、絶対。」とかのほうが分かりやすいですよね。

その5.物議を「醸す」? 「醸し出す」?

「世の中の議論を引き起こす」という意味で、「物議を醸(かも)す」という言い方があります。
これは本来の言い方なのでいいんですが、一方で「物議を醸し出す」や「物議を呼ぶ」という言い方もよくされているようです。

「醸し出す」というのは、雰囲気などをそれとなく作ること。
まあフェロモンみたいなイメージです。
物議をそれとなく作っても……なんか、しょうがないので、「醸す」にしましょう。

「物議を呼ぶ」については、「論議を呼ぶ」という表現との混同だと言われています。

言い方は本来と異なるとしても、意味は通じるので、そこまで問題ではないかもしれませんが……まあ同じような言い方がいっぱいあってもしんどいですよね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「正しい日本語」を使えと口うるさく言う世のオトナはたくさんいますが、冒頭でも言ったように、「正しい日本語」が何なのかは、私達では決められないところがあります。

ただ、思い込みや字面だけで意味を予想して、本来の意味とは違う使われ方が広まりすぎるのも、ある意味問題であるわけです。
私たちも大学生として言葉遣いには配慮するべき場面が多いはず。
意味が曖昧な表現や、普段何気なく使っている単語でも、一度は辞書を開いて確認してみてください。

久しぶりに真面目なまとめ方をしてしまいました!
居心地が悪いです!

それではまた!

参考文献:『悩ましい国語辞典』神永暁(時事通信社)

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