「先発は俺に任せろ、砂糖大魔神の名に負けぬように最高に通ぶったフレーバーをクレーバーに選んでくるぜ。」

「いや、微妙に韻踏めてないからさっさと行ってこい。」

「はい。」

 

〜〜５分後〜〜

 

「おまたせ〜。いや、ダブル頼むとトリプルになるからお得ヤン！！って嬉しくて頼んだものの…」

 

 

「すごい垂れてくるねん…」

「ちょっとまって、垂れるのはわかったけど、色のセンス………」

「アメリカで売ってそうな色だなおい。」

「テーマは色とりどりの緑が織り成す色彩空間。」

 

「…うまい。」

「チョコミントとホッピングシャワーってめっちゃバカぽいけど案外マッチして美味しい。」

「やっぱりアイスも統一性が大事。ファッションと一緒なの。色味を合わせることによってぐっとアイス通に近づいた思う。」

「いや、だからアメリカの小学生の発想かよ。」

 

　「次は私ですね。やっぱりトレンドの物を追いかけるって言うのがイマドキ女子の宿命。それに通を加えるだけの簡単なお仕事。」

「この揺るぎなき自信はなに。」

「流行を取り入れた通、まなこに焼き付けてください。アイスクリーム＝甘い。この概念の壁をぶち壊しました。まさに破壊と再生。」

 

「……」

　「………」

「……信号機？」

「……ですよね。」

「そのとうり！今回は流行ということで期間限定フレーバーで通なものを表現してみました。」

「お、おう。」

「青と赤カモ味が程よい酸味でこの季節にぴったりですね。」

　「無理やり締めやがった…。」

　「いや、だから信号機……。」