密かに不器用返上を狙っている独女のあかりんです。
なぜ、不器用返上なの? って……そりゃ答えは一つ。
モテるために決まっているじゃないか。
無駄使いをしないというスマートライフを送るためです。
はい、今回は壊れたファスナーの直し方講座をお送りします。
そうです、私のお気に入りのスカートのファスナーが壊れてしまいました。布を噛んだとか、閉まらないとかそんなかわいいもんじゃありません。完全なる破壊。(まるで、私とあなたの関係のよう)
ファスナーが壊れた経緯をお話ししましょう。
昨年の春よりも ”少し” ぽっちゃりさんになったことに自分でも気がつかず、無理矢理スカートのファスナーを閉めようとしたことに始まります。
昨年着ていた服が今年着られなくなるはずなどない、成長期の子供じゃあるまいし……人間は思い込みの激しい動物です。力尽くで思いを成し遂げようとします。
(二人の信頼関係が壊れるはずなどない、そこらのウェイウェイカップルじゃあるまいし……人間は日々進化する生き物です。変わらない愛など幻想です。)
私は意志が固い人間です。迷いなどございません。
ムギギギッブチッ!?
はーい、ということで、繊細なファスナーさんは簡単にぶっ壊れました。
(二人の信頼関係もちょっとしたことで簡単にぶっ壊れます。)
しかし、金欠学生には新しいスカートを購入する資金など何処にもありません。
(学生生活は短いです。悠に時間はありません)
さあさあ、どうしたら良いでしょう。
ぐぬぬ、なんとお高いのでしょう。スカートのファスナー交換は最低でも2,160円。
おいおい、自分のバイト代2時間分やないかい。
リフォーム屋さんへの持ち込みは早々に断念、簡単に交換しようなどと考えてはなりません。
(そうです、パートナーと一緒です。簡単に交換してはいけません。)
おぉ、修繕方法を伝授してくださる親切な方がたくさんいらっしゃいました。
どの方も言っていることはひとつ!
「ファスナーの根元をほどいてしまい、スライダーを端からはめ直しましょう」
なるほど、さらに破壊して最初からやり直せと。
理解しました、ダメ元でやってみましょう。
(ちなみに人間関係の修復方法もネットに山ほど情報が出ています。ですが、どれもアテにはなりません。置かれている環境も思考回路も違うからです。)
今日使用する道具は、
・ペンチ
・リッパー
・糸切りバサミ
・縫い糸
・針
の、以上5点。
ペンチ以外は小学生の家庭科の際に購入したお裁縫箱に入っているかと思います。
ほぼ新品なまま残っている人は不器用認定いたします。
ペンチはダイソーなど100円ショップで入手できますよ。
(血が登った頭を一旦クールダウンさせ、淡々と原因を洗い出すかのごとく)
(冷静に、心に引っかかっているものを取り除くかのごとく)
(心に刺さった棘やわだかまりをひとつひとつ取り除くかのごとく)
(何が原因で二人の心が噛み合わなくなったのかを話し合うかのごとく)
(一度外してしまったタガは最初のようにはきちんとはまらないがごとく)
戻らないときは、糸で“留め”を作る。
太めの糸を二本どりで何度もグルグル抜き差しして縫い上げる。
(いつまでも過去にとらわれず最良の落とし所を見つけるかのごとく)
(何も無かったかのように気持ちを誤魔化し誤魔化し修復に努めるかのごとく)
縫い目の荒さは、心の傷跡の深さに比例するとかしないとか。
(注)人間関係は簡単には修復できません。壊れてしまわぬよう、大切に扱いましょう。覆水盆に返らず。
最後までお読みいただきありがとうございました。
編集部から一言 |
ファスナーに集中させてくれ |
---|