学生ライフ
【これを読んだら救われる⁉】絶賛絶望中の大学生にオススメの本

こんにちは、新人ライターのみゆきちです。

みなさん学生生活エンジョイしてますか?
楽しすぎてヤバイという人もいれば、
しんどすぎてもういやーってなってる人、
別になんとも思ってない人、いろんな人がいると思います。

でも、どんな人でもどうしようもなくしんどい時ってありますよね。
そういう時、前向きになれる音楽や言葉をきいて自分を励ますという人は多いと思いますが、それすらしんどいときもきっとあるはず。

今回はそんな時にオススメの本を紹介します!

 

その本がこちら!

『絶望名人カフカの人生論』 カフカ/頭木弘樹 編訳

「絶望名人」というタイトルの通り、人生に絶望しまくっていたカフカの日記やノート、手紙の中に書かれていた超ネガティブな言葉が紹介されている本です。
新潮文庫の100冊にも選ばれています(2018年8月現在)。

カフカって誰だよ、となった人はとりあえず20世紀の文豪でドイツ語文学の作家ということだけ覚えていていただけたらOKです。
代表作は「変身」「城」「審判」など。

彼の作風を知っているとさらに楽しめる部分はありますが、
別に彼の作品を読んだことがなくても普通に読めます。
また、言葉ひとつひとつに訳者の方の解説も載っていますのでご安心ください。

なぜオススメなのか

「絶望」とかヤバイやん、さらにしんどくなるやつやろ?と思った方、よく考えてみてください。
本当にしんどいときって、ネガティブでも自分に寄り添ってくれる言葉が欲しいものじゃないですか?

傷の舐めあいではないですが、自分がネガティブな時に似たようなネガティブな思考の人の言葉ってすごく同意できるし、なにより安心すると思うんです。

特に、カフカは絶望名人と言われるだけあって、とにかく色々なことに絶望しています。
ネガティブな気持ちを大げさに捉えすぎて一周回ってユーモアを感じさせるほどです。

例えば

将来にむかって歩くことは、ぼくにはできません。

将来にむかってつまずくこと、これはできます。

いちばんうまくできるのは、倒れたままでいることです。

——フェリーツェへの手紙

この言葉は、カフカが結婚を申し込んでいた相手に送った手紙に書いてあるのですが、
将来に悩んでいる人に対して、少し立ち止まってみるどころか「倒れたままでいる」という
新たな解を出しています。

まあ、自分に結婚を申し込んだ人からこんな手紙が来たら失望しそうですが。

ほかにも、

ぼくはしばしば考えました。

閉ざされた地下室のいちばん奥の部屋にいることが、

ぼくにとっていちばんいい生活だろうと。

誰かが食事を持って来て、

ぼくの部屋から離れた、

地下室のいちばん外のドアの内側に置いてくれるのです。

部屋着で地下室の丸天井の下を通って食事を取りに行く道が、

ぼくの唯一の散歩なのです。

それからぼくは自分の部屋に帰って、ゆっくり慎重に食事を取るのです。

——フェリーツェへの手紙

といった引きこもり願望を極めまくった言葉や、

実際ぼくは、人と交際するということから、見放されていると思っています。

見知らぬ家で、見知らぬ人たち、

あるいは親しみを感じられない人たちの間にいると、

部屋全体がぼくの胸の上にのしかかってきて、ぼくは身動きができません。

——フェリーツェへの手紙

というような人見知りの気持ちを表した言葉などがあります。

 

私が個人的に一番好きなのは、

生きることは、たえずわき道にそれていくことだ。

本当はどこに向かうはずだったのか、

振り返ってみることさえ許されない。      

——断片

という言葉です。

受験、就職、病気、恋愛、友人関係・・・。

本当はこうなるはずだったのに、人生は思い描いていた通りにはならないというのを感じさせられますが、そのわき道が自分の道なんだからそれちゃったモノはしょうがない、と思わせてくれます。

とりあえず一回読んでみてほしい

パーっと書いてしまいましたが、いかがだったでしょうか?
もしこの記事を読んでいる人の中にしんどい思いをしている人がいたら、とりあえず読んでみてください。
きっと救われる言葉があるはずです。

しんどくないよ~元気だよ~という人も面白い本なので、ぜひ手に取っていただけたらなと思います。

 

みなさんの学生生活がいいものになりますように!!

 

 

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