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パリに学ぶファッション

Bonsoir messieurs!

サカモトでございます!

夜中にパリで買いました大変美味しいセイロンティの香りに包まれながら、まだ一ヶ月ほどしか経っていないのにもう懐かしい異国情緒に想いを馳せ、それじゃぁ一生懸命記事を書いてまたヨーロッパへ行こうかと重い腰を上げたところでございます。(絶賛坐骨神経痛のためリアルに腰が重い)

今回はかの文豪ゲーテが記した”ナポリを見てから死ね”という言葉に”あとパリも見とけ”と付け加えるべくその素晴らしさをファッションという観点からお伝えしましょう。

ですが皆様最初に謝罪をしておきます。ファッションの素晴らしさに見惚れ、目を取られ、我をも見えなくなったワタクシはついつい写真を撮ることを忘れたために、今回実際に撮ったスナップが物凄く少ないことを。

 

 


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サカモトが見たパリのファッション

パリと聞きますとやはりファッションの都。

そのイメージはまさにその通りで、特にシャンゼリゼ通り付近や少し郊外などでも道ゆく人が皆洒脱。万博でパリを一躍ファッション都市に押し上げたナポレオン三世もさぞや鼻の高いことでしょう。(まぁ背は低いのですけれど)

ただそこは流石に誉れ高きパリジャンとパリジェンヌその様相を一概には捉えさせてはくれません。皆思い思いのスタイルを楽しんでいるのですが、そこには紛う事無き”パリ”を感じるのです。

よく雑誌等で引き合いに出されるイギリスのスタイルともイタリアのスタイルとも違う、揺るぎなきパリを内在している。そのように感じました。

ではそれらの実際の写真を見ていきましょう。

ステンカラーコートの御仁

まずはベーシックなベージュのステンカラーコートが印象的なこちらの御仁。

ベージュ×ベージュというのは非常に難易度の高い合わせ方で、まったく同じ素材、色のベージュであればそんなことはないのですが、そうでない場合どうしても違和感が出てしまうのですが、こちらの御仁は非常に巧みにその違和感を消し去っています。

おそらく高密度のコットンとおぼしきコートに少し畝の太いコーデュロイのパンツを合わせて素材感の違いを明確にしています。

そしてそこに合わせたローファーのバーガンディと小脇に抱えた傘のブラウンが淡い色調の合わせに締まりを与えていますね。

またちょっとしたポイントですが、袖口のベルトのボタンを外しているのも非常にラフで優雅な印象を受けますね…いえ、ここはフランスっぽくノンシャランな印象としておきましょう

パープルのマドモアゼル

続きまして全身紫のコーデが目を惹くこちらの女性。

全身紫となりますとともすれば非常にクドくなりそうなイメージがございますが、こちらの女性は大変うまくまとまっています。

少し肩にボリュームのあるショートコートは暗い、ほんの少し赤みがかったプラム色、そこに明るい梅紫色のようなパンツ。ボリュミーなアウターから自然に繋がるようなシルエットになっていますね。そこにちょうどアウターとパンツの色の間をとったような、(影になっているので分かりにくいですがシスル色でしょうか?)の靴へ繋がっていきます。

全体的にYラインのようなシルエットと、紫の明暗の配色がお見事ですね。

また計算かどうかは定かではございませんが、明暗の配色を暗→明→中としたのは髪の色ともバランスが取れているのも素晴らしいですね。

大胆ストールのお二人

この写真は狙って撮った訳ではなくオペラ座の写真に偶然写り込んでいたのですが、魅力的なためこちらもご紹介いたしましょう。

こんな風に適当に風景や建物を写真に収めても洒落者が映り込む街、さすがはパリ。

さてこちらはコートに大胆な大判の柄のストールを合わせています。

手前の女性はチャコールのコートにブラックのパンツとモードな仕上がりですが、そこにミディアムグレーのボーダー(ちなみにボーダーは和製英語。正しくはホリゾンタルストライプ)のストールを合わせることによりモード一辺倒ではなくどこか可愛げのようなものを感じさせる仕上がりですね。

奥の女性はダブルのコートのボタンをノンシャランに開け放ち、襟を立て、その襟にブラックの柄のストールを垂らしています。

結ばず巻かず垂らすだけ、これも一つのポイントでございますよ。

ストールの中の柄もコートから拾ったベージュでである点も素晴らしいですね。

手前の女性とは逆に柔らかいベージュのコートを力強く締めていますね。

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まとめ

ここまでご紹介しましたが、率直に申し上げてどれもとりあえずやって一朝一夕で身につく用なものではございません。最後のお二人なんかは、なんだストール使えばいいんじゃないかと簡単に捉える方も居りますでしょうが、これがそう簡単にはいきません。一見大胆なように見えて、微妙な色差や素材の違い、またそれらの合わせ方、そういった微妙な要素の積み重ねでスタイルは成り立っているのです。

それをパリの人々は弁えているような感じがワタクシはいたしました。

日本に帰ってきてまず思ったことは日本の大衆の洋服文化はまだ明治時代の猿真似からさほど前に進んでいないということ、ですが逆を申せばまだ大いに伸び代があるということです。

躍起になることはないのです。ただ毎朝少しだけ意識すればそれでいいのです。

毎朝妥協することを少しだけ辞めれば、それはいずれスタイルとなり、そうなった時あなたのスタイルはご紹介した彼ら彼女らにも決して引けを取ることはないでしょう。

あなたをおしゃれにするのはお金じゃないんだ。理解することだよ。

~クリスチャンディオール~

※追記

2019年4月16日

この度ノートルダム大聖堂が火災により一部損壊してしまいましたことに関しまして一日も早い復興を願っております。

 

 

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