パリで危険な目にあった話(実録)
bonjour サカモトでございます
先日のパリ旅行、大変楽しい旅でしたが楽しいことばかりではございませんでした。
今回は実際にワタクシが被害にあったパリの危険についてお話ししましょう。
bonjour サカモトでございます
先日のパリ旅行、大変楽しい旅でしたが楽しいことばかりではございませんでした。
今回は実際にワタクシが被害にあったパリの危険についてお話ししましょう。
今回ワタクシが被害を被った場所も含めていくつか危険地帯がありますのでまずそれをご紹介しておきましょう。ちなみに何が危険かはコンプライアンス的にちょっとここではお話しできないことも多いため、気になればご自分でお調べください。
なおここに含まれない場所でも、置き引き等は普通に起こりますのでご注意ください。
・パリ北部、サン・ドニ地区
・パリ16区ブローニュの森(日没後)
・パリ19区ビュット ショーモン公園、ラ ヴィレット公園
・パリ18区エオル公園
・パリ18区モンマルトルの丘およびサンクレール寺院周辺
・パリ20区ベルヴィル公園
サカモトが被害を受けましたのは上記のパリ18区モンマルトルの丘とサンクレール寺院のちょうど間。モンマルトルの丘を登りきったところに寺院があるのですが、そのまさに寺院の手前に事件は起こりました。
ちょうど写真に見えますスロープを上っている最中、明らかに観光客ではないアフリカ系移民の集団7、8人がスロープを陣取っています。
ワタクシは知っておりました。ここでいわゆる”ミサンガ売り”が横行していることを。
そのとき一緒にいた友人に、とにかくシカトを決め込んで切りぬけろと伝えワタクシは足早にその集団の横を通り過ぎようとします。
しかしそう安安と素通りさせてくれるわけがありません。
目の前に立ちはだかって、ハァイムッシュ!ミサンガ買わない?とかそんな生易しいものでもありません。
こいつら手首に無理やりミサンガを巻き付けようとしてくるのです。
しかもやたら執拗に追いかけてくるのです。
ワタクシは目を合わせないように視線を下げ、手を捉えられぬようにコートのポケットに深く手を入れ、「Je n’ai pas besoin. Ce n’est pas nécessaire.(いらない、必要ない。)」と言いながら早足でその場を何とか切り抜けました。
やった、勝った。そう思いました。
しかし切り抜けたと思ったその瞬間、その黒人が後ろから肩を掴んでくるではありませんか。
フランス語でも英語でもなかったので何を言っているかは分かりませんでしたが、何かを大声で伝えようとしてきます。
そこでワタクシは気付いたのです。さっきまで隣にいたはずの友人が隣にいないではないですか。
まさかと思い後ろを振り返ると、友人はすでに囲まれ、ミサンガを買わされていました。
あぁ…。
メンタルが弱いことに定評のあるワタクシはここで抵抗の意思を失いました。
犯罪者風情の卑劣な数の暴力による蹂躙に屈したのです。
と、あたかも何かにたった一人立ち向かうかのようなかっこよさげな書き方をしてみたものの、その実デカイ黒人に囲まれる友人を見てチキンになっただけでございます。
多分ワタクシの肩を掴んだ彼は、おい、友達は買ってるぞ?とでも言っていたのでしょう。
あからさまにため息を吐いて強がりつつ、渋々その彼に連れられ、ミサンガを巻かれ、言わずもがな囲まれます。
本当に怖いのはここからでした。
バスケットボール選手ばりにガタイのいい黒人四、五人に囲まれ、その全員が明らかに悪意を持った目でこちらに向けてくるのです。
これでチビらなかっただけでも称えて欲しいものです。
まず彼らは私にこう聞いてきました。
「Where are you from(ひどい訛りの入った英語)」
ワタクシは思いました。
日本人なんて言ってみろ…絶対値段釣り上げられる…ッ!
ワタクシは答えました。
「じ、Je suis Chinoise…(中国人だ)」
英語で聞かれたのにフランス語で返してしまったことを思うと相当テンパっていたのでしょう。
今冷静に思えば中国人と答えたところで、今の中国人観光客のお財布事情を鑑みれば普通に日本人と答えても大差なかったように思います。彼らにそんな学があればですが。
彼らはまず5ユーロよこせと言ってきました。
もちろん払いますとも。命は惜しいですから。
もちろんこれで終わるはずがありません。
10ユーロ、20ユーロ、払えば払うほど釣り上がって行きます。
結局合計で70ユーロ(だいたい八千円)を巻き上げられました。
ようやく解放されたワタクシは悔しさのあまり少し離れた場所でミサンガを食いちぎり地面に捨て、伝わらぬようイタリア語で、
「ピーーーーーーーー(自主規制)」
そのあとのサンクレール寺院の光景などショックで覚えて居りません。
こんな具合に痛い目にあったサカモトですが、あとになって迂回路があることを知りなおさらショックだったことはここだけのお話でございます。
皆様ももしパリに行かれることがありましたら、くれぐれもご注意なさってください。
花の都なれど日本と同じレベルの治安を期待してはいけません。
どうにも乗り越えられない
障害にぶつかった時は、
頑固さほど役に立たないものはない。
〜ボーヴォワール〜