学生ライフ
【世界一優雅な作業用BGM】オススメのイタリア音楽5選
ciao ciao!
サカモトでございます。
ところで皆様はイタリア音楽って聞かれたりしますか?
まぁ少数派だってことは理解して聞いてるんですがね。
そんなわけで今回は、全く聞いたことがない人にでもオススメできる、聞いているだけで優雅になれるイタリア音楽をご紹介しましょう。
ciao ciao!
サカモトでございます。
ところで皆様はイタリア音楽って聞かれたりしますか?
まぁ少数派だってことは理解して聞いてるんですがね。
そんなわけで今回は、全く聞いたことがない人にでもオススメできる、聞いているだけで優雅になれるイタリア音楽をご紹介しましょう。
まずはそう、皆さんも知っていそうな王道どころを紹介せねばなりますまい。
音楽の授業で聞いたり歌ったりしたことがある人もいるのではないでしょうか。
伝統的なナポリ民謡(カンツォーネ・ナポレターナ)でワタクシの持ち歌の一つ。
Santa Lucia(サンタルチア)です。(テオドロ・コットラウが作曲者とされることが希にありますが、彼はナポリ語をイタリア語に翻訳しただけです。)
寄せては返す波のような、ふんわりとした沖に揺れる波のような出だしから、波止場にぶつかり跳ね返る波のような、あるいはそれで飛んだしぶきが海へとまた帰るような、力強いようでどこか儚げなサビの一連の流れが波止場の人間模様や、そこに織り成される群像劇さえ感じさせるような一曲です。
歌詞の内容は、ナポリ湾に面した波止場地区ボルゴ・サンタ・ルチアのその絵画と見まごう美しさを讃えつつ、船頭が自分の船に乗って夕涼みするよう誘っているというものなんですが、
現代っぽく言うのであれば
「チャオ!シニョリーナ!この辺の景色はすごく綺麗だけど、君の方がずっと綺麗だね。俺のベリッスィモなボートで涼んでかない?」(かなりサカモトの偏見が含まれます。マジにはしないでくださいね)
というような具合でしょうか。
ジャンバッティスタ・デ・クルティス(兄)作詞、エルネスト・デ・クルティス(弟)作曲のカンツォーネナポレターナで、1902年にソレントを訪れた当時の首相の為に作られた曲です。
歌詞の内容は、恋人に別れを告げられた男がその恋人の美しさを、ナポリはソレントの美しい自然になぞらえて謳いつつソレントへ帰ってきてくれと嘆いている。そんな内容の歌詞です。
これだけ聞くとナヨナヨした男の歌みたいですね。
けれど悲壮感を匂わせるホ短調の出だしと終わり、ソレントと恋人の美しさを讃えるホ長調の中間部分の相乗効果により、美しさが悲壮感を引き立て、悲壮感が美しさを引き立て、悲しいからこそより美しく、美しいからこそより悲しく、それらが表裏一体であることを痛烈に感じさせるのです。
ちなみにエルヴィスプレスリーが過去に「Surrender」と言うタイトルでアレンジしたバージョンもよければご一緒にどうぞ
1898年、エドゥアルド・ディ・カプア、アルフレード・マッツッキ 作曲のカンツォーネナポレターナです。
曲名のO sole mio(我が太陽)の通り、少しずつ強くなるその曲調はナポリのヴェスヴィオ火山から昇る日の出のような、あるいは西日に妖しく彩らながら夜へと移り変わっていく街並みのような。
そして締め括りは日が昇りきって広がる雲ひとつない眩しさを、または日が沈みきった美しい夜景を、あるいはその両方を感じさせます。
上の二つは少し茶化すような言い方をしましたが、この曲はそんなことをワタクシにさせてはくれませんでした。
ちなみによく間違われますがこの歌はイタリア語ではなくナポリ語なので、O sole mio の”O”は感嘆詞ではなくナポリ語の定冠詞(英語で言うとthe、イタリア語ならil)ですのでタイトルの和訳は「あぁ我が太陽」ではなく「我が太陽」が正解です。
これはタイトルは聞いたことがなくとも「何かで聞いたことがある」人は絶対に多いでしょう。
盲目のイタリア人歌手アンドレア・ボチェッリの代表曲。
作詞はルーチョ・クアラントット、作曲はフランチェスコ・サルトーリのオペラティックポップスで、クラシカルクロスオーバーの元祖と言われています。
英語のタイトルが「time to say goodbye」なので別れの歌だと思われがちですが実は違うのです。
「con te partiro」をそのまま英訳すると「With you going to」つまり「君と旅立とう」となるわけで、これは別れの歌ではなく愛し合う二人の門出の曲なんです。
力強くもゆらりと揺れる船のような、まるで圧倒的な包容力をもつかのような曲調はまさにそれを暗示していますね。
別れを告げるのは、と言えばそれは強いて言うならば”孤独”といったところでしょう。
ちなみにこの曲をヒットさせる要因となった、イギリス人ソプラノ歌手サラ・ブライトマンがボチェッリにデュエットを申し出たて誕生したバージョン「time to say goodbye」がこちら。
これは上で紹介した4つほどメジャーではありませんが個人的に超オススメなのでご紹介させてください。
1955年に同タイトルの映画のために書かれたこの曲は、イギリスからイタリアへ来た旅行者の女の子に一目惚れしてナンパした現地男性が、イギリスへ帰ってしまった彼女を思いローマ中のどこへ行っても彼女の面影がちらついてしまうと言う歌詞なんですが、弱々しくナヨナヨしたその歌詞と曲調が、男にしかなく女性は持ち得ない独特の”女々しさ”のようなモノを感じさせます。
まるで”タフな伊達男の頬を伝う涙”のような曲なのです。
「帰れソレントへ」でもナヨナヨした男の姿が歌い上げられていますが、男というのは元来ナヨナヨしているモノなのかもしれませんね。
ちなみにローマにアリーベデルチしたイギリス人の”彼女”の視点で歌われたとも解釈できる「Arrivederci darling」というタイトルの英語バージョンもありますので、ぜひ合わせてお聞きください。
いかがでしたでしょう。
どれもこれも素敵でしょう?
皆様もぜひ作業用BGMにでもなさって辛いレポートやら課題やら仕事やらを、少しでも優雅な気分で過ごしていただけたらと願っております。
ではArrivederci!
美は魂を覚醒させ
行動を起こさせる。
ーダンテ・アリギエーリ