こんにちは。藤えりかです。
私の通う立命館大学は、まだ夏休み中です。長いですね!
せっかくの夏休み!夏休みの自由研究のようなことがしたい!
そう思いたって、私は浪速少年院を訪れてきました。
「え……?少年院って行っていいの?」
そう思いますよね。
少年院は、原則的に見学することが出来ません。
でも、年数回しかない開放日には見学することが出来ます。
「でも、少年院の見学とかちょっと怖い……。」
その考えもったいないです!
少年院を見学することは、今後の勉強の役に立つこと、間違いなし!
視野が広がること、間違いなし!
今後の生き方に影響を及ぼすこと、間違いなし!
とくに法律を学んでいる法学部生は一度訪問してほしい場所です。
実際に私が参加した9月7日の浪速少年院オープンデーの体験記を通して、
皆さん(とくに私と同じ法学部生!)にオープンデーの魅力を伝えられたらと思います。
簡単に少年院を説明!~少年院は12~20歳未満の少年が収容される施設~
少年院は、裁判の決定によって、保護処分を受けた少年を収容する施設です。
少年とは、おおむね12歳~20歳未満の男女を言います。
少年=男子ではありませんよ!
第1条 この法律は、少年院の適正な管理運営を図るとともに、在院者の人権を尊重しつつ、その特性に応じた適切な矯正教育その他の在院者の健全な育成に資する処遇を行うことにより、在院者の改善更生及び円滑な社会復帰を図ることを目的とする。(少年院法1条)
少年院法1条にあるように、少年院は更生と社会復帰を目的としています。
少年を懲らしめるために存在するわけではないんです。
少年にとって、厳しくて恐ろしい環境であってはいけません。
それを踏まえたうえで、体験記を読んでください!
当日のスケジュール~見学だけじゃない!授業も受けられる!~
令和元年9月7日(土)に行われました。
今回のオープンデイは大学生対象のイベントです。
当日参加のできる大学生は、事前に申し込んで参加することが出来ます。
私は、大学の先生が授業で紹介していて、知ることが出来ました。
いつオープンデーが開催されるかは、 法務省HPの矯正局ページで確認することできますよ。
施設見学ツアー
軽く施設概況説明を受けた後、実際に施設見学ツアーをします。
少年と対面することはありませんが、実際に使われている作業場などを見ることが出来ます。
少年院というと、映画で出来るような暗くて汚いイメージを抱きますよね。
実際の施設は、学校のように開放的で明るいです。
あくまで収容施設ではなく、矯正施設であることがわかります。
3つから選択可能!模擬授業体験
見学ツアーの後は、少年院で行われている指導方法を授業形式で学びます。
薬物非行防止
日記指導
アサーション・トレーニング
の3つから自分で選択することが出来ます。
私は、ライターとして学べることがありそうだったので、
日記指導を選択しました!
少年院では、毎日日記を書くように指導を行っています。
日記に対して、当直の先生がコメントをします。
一見簡単そうですが、少年との関係性を考慮しながら試行錯誤して書く必要があります。
読む人を考えながら書くのは、ライターと同じですね!
法務教官ってどんな仕事なの?座談会で聞こう!
法務教官の先生とグループ毎に座談会を行いました。
中学の先生のように親しみやすく、 「非行少年を指導する先生」というイメージはありません。
なぜ法務教官になったのか?
大変だったこと・法務教官でよかったと思うことは何か?
気になる疑問に丁寧に答えてくれます!
他にも採用試験の説明などもありましたが、メインイベントはこのような流れで終わりました。
なぜオープンデーが開かれるのか?
最初に言ったように、少年院は原則非公開です。
少年のプライバシ―保護を考えたら当然ですよね。
では、なぜ公開日を設けているのでしょうか?
①将来関わる人に紹介する機会を与えたい
②職業選択の選択肢の一つに入れてほしいから
③少年院のことを知ってもらうことで、少年が社会に出たときに暮らしやすい社会になってほしいから
法務教官の先生のお話では理由は大きく分けて以上の3つでした。
とくに③は、お話した法務教官の先生方、全員からその想いを強く感じました。
公開日を設けているのには少年のことを考えた目的があったんですね。
最後に
少年院のことを知っているつもりでも、
見学を通して初めて知ることが多かったです。
実際に足を運ぶことで、現場にある人の想いや繋がりを感じることができます。
これは座学では決して知ることができません!
私がこの記事を書こうと思ったのは、少しでも少年院に関心を持ってほしかったからです。
少年院に限らず、自分の知らない世界を知ろうとすることは自分の成長に繋がると思います。
この記事を読んだ方が関心を持ってくれると嬉しいです!
最後まで読んでいただきありがとうございました。