実はフィルムカメラ人気が再熱している
フィルムカメラはフィルムカメラにしか出せないレトロな味が本格的に出せるという点で実は人気が最熱しているようです。
スマホやデジカメで簡単に写真が撮れますが、現像するまでどんな写真が撮れたかわからないというアナログ感がわくわくしますよね!
カメラの加工アプリでフィルムカメラ風の加工や昔のビデオカメラで撮影した風の動画が撮れる加工が人気なように、デジタル世代が古いものにあこがれる心理も影響していそうです。
デジカメとフィルムカメラ
デジカメとフィルムカメラの違い
デジカメもフィルムカメラもどちらもカメラのレンズから入ってきた光を「シャッター」と「絞り」で制御して内部へ導くというもの。
ただ、大きな違いはその記録方法です。
デジカメは、レンズから取り込んだ光を内蔵された「撮像素子」によって、電気信号に変換します。それをメモリーカードなどの記録メディアにデジタルデータとして記録します。
一方でフィルムカメラは、画像を化学変化でフィルムに記録します。フィルムに記録された像に薬品を使った処理を施す「現像」を行うことで、自分が撮影した画像を初めて見ることが出来るのです。
そもそもフィルムの「期限」って?
期限切れフィルムの魅力
食べ物にも賞味期限があるようにフィルムにも使用期限があって、だいたい製造から2年ほどだそうです。
このフィルムは倉庫に眠っていたものですが(まだあったんかい)、有効期限がしっかり08/2008になっていると思います。
ということは2008年8月までの使用期限ということですね。
フィルムは化学薬品が塗布されているので、劣化してしまうんですよ。
冷蔵保存していると使用期限を過ぎても本来の質が落ちることなく使えると言われています。
期限切れでも使える?
使えます!
わたしも初めは「期限切れなんて使えんやろ…ましてや2年とかやない13年も切れてんねん…タイムカプセルか…」と一人でツッコミながらビビッていましたが使えます!
期限切れフィルムは感度とコントラストの低下や色のバランスの変化が魅力です。
加工アプリでエフェクトをかけたかのような、ざらついたエモい写真が撮れます。
色褪せ方や色素のバランスは保存状態によっても変わるみたいですが、わたしが撮った13年前のフィルムは、夏は蒸し暑く冬は寒い屋根裏部屋に放置されていたものでしたがきちんと使えたことをこの記事の最後に証明します。
わざわざフリマアプリなんかで売られているものを買う人もいるみたいですがこれはあまりおすすめできません。
保存状態やメーカーによっては現像したときの仕上がりが全く違ったり、光に反応しなくなってて色が出ないなどといったトラブルもあるようです。
インスタに「#期限切れフィルム」というタグがあるほど。絶妙な写真がたくさん投稿されているので気になった方はインスタで検索してみてくださいね!
普通の写真に飽きた方やひと味違う写真を撮りたい方は、お試し感覚で期限切れフィルムに挑戦してみるのも面白いかもしれません。
デジカメとフィルムカメラそれぞれのメリット・デメリット
デジカメのメリット
・撮った画像がすぐ見れる
・画質がいい
・フィルム交換の必要がない
・何枚でも撮れる
・いらない画像は削除できる
・撮影時にも撮影後にも画像の細かい調整が可能
・携帯に簡単に転送できる
などなどあげてみると断然デジカメのほうが優れているといえます。
フィルムカメラはデメリットがメリット
「便利かどうか」という視点で見れば断然デジカメの勝ち
フィルムカメラはフィルムにもお金がかかるし現像にもお金がかかります。
それに、わざわざフィルムを入れる手間もかかれば撮れる枚数も決まっています。
すぐに写真を確認できません。
でもそのウラを返すとどうですか?
見た目がおしゃれ
いかにも「カメラ」なフォルムがまずおしゃれだと思います。
少しレトロな見た目も、シンプルな機能のつくりも、古いものにあこがれがある人にはとてもテンションがあがるものだろうと思います。
わたしのカメラも古くて重いですが、首からかけているだけで気分が上がります。
フィルムカメラならではのやさしい画質
デジカメのくっきりした写りもいいですが、フィルムカメラならではの味があります。
なんといってもエフェクトをかけたみたいにざらっとしたような、ぼんやりしたような、どこか懐かしさとあたたかさがある画質が魅力。
これが「エモい」と生み出しています。
1枚1枚の写真に愛着が湧く
フィルムカメラはコストがかかります。その上、フィルムによっては24枚撮りだったり36枚撮りだったり、撮影できる枚数が決まっています。
また、写真を撮っても現像をしなくてはいけません。それにもお金がかかります。
コストの目安は、
・フィルム:500円~1,000円 / 1本
・現像代:500円~600円 / 1本
・スキャン代:500~600円 / 1本
・プリント:30円~40円 / 1枚
プリントをしなければ少し安くつきますが、フィルムを入れて撮影して手元に返ってくるまでに1500円ほど。
これだけ見るとお金が結構かかってしまうように思うかもしれません。
でも、わたしはこれが一番のフィルムカメラの魅力だと思います。
撮れる枚数が限られていたり、お金がかかるからこそ大切に撮ろうという気持ちが芽生えます。
シャッター1回1回に重みがあるからこそ、よりいい瞬間を撮りたい!と真剣になりますし、大切に撮った写真なので失敗作にすら愛着が湧きます。
写真を撮る面白さが知れる
こうして1枚1枚に思い入れのある写真が撮れるからこそ、撮影という行為への楽しさを感じるし満足度はすごく高いです。
デジタルカメラが主流であってもフィルムカメラを用いるのは、一枚一枚を大切に撮ろうとする“意識”が自ずと働くからこそであり、素敵なことだなあと思います。
1枚1枚を大切にしようという心構えこそが、写真を撮る楽しさです。
現像して初めて写真を見られるわくわく感
すぐに写真を見られない、現像してみないとわからないというわくわく感もフィルムカメラの醍醐味。
この時間感覚のアナログさも、フィルムカメラならではの魅力です。
撮影技術が向上する
お金をかけて現像したものが手元に返ってきて、「あー、これ思ってた写真と全然違うな」となることがあります。
デジカメと違ってその場で確認もできなければ消せないし、現像して初めて失敗に気づくのです。
ピントが合っていなかったり、ブレていたり。
それも味があるいい写真なのは間違いないですが、「次はこうしよう!」と失敗の原因を考えることができます。
わたしも今回初めて現像してみて思い通りに撮れてないものもあったので、もっとうまくなりたいと思っています。
あえてアナログを楽しむ
便利で簡単なカメラがあるのにあえてフィルムカメラを楽しんでいる人は、その「非効率さ」を楽しんでいます。
楽しんでいる人がわたしです(画像参照)
なんでもデジタルで簡単にできるからこそ、そのレトロさだったり手間だったりが魅力的に見えるのかもしれません。
出来上がった写真よりも現像までの過程を楽しむという点では、あらためて趣味にぴったりだと思うのです。
現像はどこでする?
初めての人は写真屋さんに行こう
引用:八百富写真機店
大阪駅にある、八百富写真機店にお世話になりました。
カメラも生まれて初めて手にしたので、説明書を読みながらようやく写真が撮れるようになったわけですが、右も左もわからなかったのでとりあえず写真屋さんに頼りました。
きちんとカメラは動いているか、フィルムは巻けているかなど、わからないことを訊いても丁寧に対応してくださいました。
ただ、「古いフィルムなので色褪せた写真になっちゃうかもしれないんですけど…」とのことでした。
現像して写真にするかCDにするか両方にするか選べます。
わたしはパソコンに取り込めるようにCDにしてもらって、次の日にはもう出来上がっていました!その早さにまずびっくり。
現像に出したフィルムも、現像の確認用のインデックスと一緒に返ってきました。
値段は現像とCDに焼いてもらうので1150円。
「古いフィルムなのでとっても味のある写真ができましたよ!」と店員さんも嬉しそうでした。
調べてみると、ネットで現像を受け付けているサイトもたくさんあって、ネットのほうが安いようなので今度からはそっちを利用してみようかなとも思っています。
ただし、現像をネット注文でしてしまうとフィルムを写真屋さんまで郵送したり返してもらったりと時間がかかってしまうので、写真を早く見たい人やカメラについて聞きたいこと・困りごとがある人は写真屋さんに一度行ってみることをおすすめします。
「エモい」13年前のフィルム写真集
ねこ
うちの愛猫、メル。そなたは昭和生まれか?
お気に入りの時計
時が止まったみたいに見える。もうすぐお昼の時間。
地元の電車
これがなければわたしはどこへも行けない。マルーンカラーがおしゃれ。
窓際とカーテン
ぽかぽかとあたたかい日の光が差し込むところを撮りたかったのに失敗。窓際とカーテンって言われなきゃ多分「何の写真?」ってなるよね。
横顔
ショートカットの女の子の横顔が好きです。つい見ちゃう。
カメラ女子
晴れて仲間入りさせてもらいました。初心者です、よろしく。
花かんむり
花かんむりが枝にぶら下がってるようにして撮りたかったのにこれも失敗。でもピントが合ってないのがまたよい。青空がきれい。
ピクニック
きっとみつかるカフェの仲間たち。みんな「エモい」って言ってくれた。確かにエモいよ、青春してるわぁ。
ひらひら
ひらひらとなびくスカートが好きです。色味も春っぽくてかわいい。
フォトバイヒライ
きっとみつかるカフェカメラマンとして活動中のヒライちゃんが撮影してくれました。ポーズの指示は、「髪型がかわいいから」。
お気に入りのスニーカー
足元撮りたくなるよね、わかる。お気に入りのVANSです。
つばき
真っ赤なつばきがきれいに咲く季節になったんですな。フィルムが何枚撮りがわからなくなって撮ってみたラス1の写真。
もしフィルムカメラに興味を持った方は
まずは手軽に写ルンです
出典:富士フイルム
インスタントカメラといえばこれ。
旅先に持っていくのにもコンパクトなサイズで、持ち運びに便利です。
なにも考えずにシャッターを押すと写真が撮れるので世界一簡単なフィルムカメラと言えるでしょう。
細かい設定も無く、手軽にフィルムならではの風合いの写真が撮れることからおしゃれ女子の間でもう流行っているとか。
インスタで「#写ルンです」と検索するとオシャレな写真がいっぱい出てきますもんね。
その場で現像できちゃうチェキ
出典:チェキ公式サイト
これもフィルムカメラです。
撮った写真がその場でプリントされるのが特徴です。
チェキは時代に合わせて変化しているようで、SDカードが差し込めるものやスマホと連動させられたりするものなど様々な種類があるんだとか。
用途に合わせて自分が使いやすいものを選べるのもいいですね!
本格的に始めたかったら中古カメラ屋さんへ
現在はデジカメが周流なので、フィルムカメラ自体が廃盤になっていることがあります。
だからこそ中古のカメラ屋さんで、自分の目で見て欲しいと思うものを選ぶのもいいかもしれません。
初心者向けは一眼レフですが、二眼レフがあったり魚眼レンズがあったりコンパクトなものがあったりとさまざまで、わからないことがあれば店員さんに訊くこともできます。
値段はすごく高いものから数千円というチープなものまでピンキリ。
自分のお気に入りを見つけたら、フィルムカメラを片手にお出かけを楽しみましょう!
さいごに
みなさん、フィルムカメラの良さに気づきましたか?
全部無加工であの色味を出せるのは期限切れフィルムだからこそ出せる味。
画質のざらついた感じやぼんやりとした画質のあたたかみはフィルムカメラならではの「エモさ」。
古いものには古いものなりの良さがやはりありますね。
わたしはこの父のカメラを見つけて「カメラ」という趣味が増えました!
ずっしりと重いカメラを構えて写真を撮る楽しさや現像のわくわく感が大好きです。
フィルムカメラが気になった方はぜひ、手軽な写ルンですやチェキから始めてみてはどうでしょうか?
日常の中の「エモい」をフィルムカメラで切り取る楽しさ、一緒に味わいましょう!