学生ライフ
学生も気をつけろ!ギネスブックも認定!歯周病の恐ろしさ。

こんにちは、歯学部ライターのセナです。

皆さん、「歯周病」ってどんな病気かご存じですか??よく耳にすることは多いと思いますが、意外とどんな病気かご存じない方もいるかと思います。

実は、タイトルにもあるように“人類史上もっとも感染者の多い感染症“としてギネスブックにも載っています。

厚生省の調べでもなんと日本人の成人の約80%が罹患しているとのことです。

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出典:http://www.bijokai.com/

このように紹介されるととても恐ろしい病気のように感じられますよね。

さらに、歯周病は口の中だけでなく、体のあらゆる病の原因になる可能性を秘めています。

[まずはセルフチェック!!思い当たる症状をチェックしよう]

〇朝起きたとき、口の中がネバネバする。
〇ブラッシング時に出血する。
〇口臭が気になる。
〇歯肉がむずがゆい、痛い。
〇歯肉が赤く腫れている。(健康的な歯肉はピンク色で引き締まっている)
〇かたい物が噛みにくい。
〇歯が長くなったような気がする。
〇前歯が出っ歯になったり、歯と歯の間に隙間がでてきた。食物が挟まる。

※上記の項目3つあてはまる

油断は禁物です。ご自分および歯医者さんで予防するように努めましょう。

※上記の項目6つあてはまる

歯周病が進行している可能性があります。

※上記の項目全てあてはまる

歯周病の症状がかなり進んでいます。

どうでしたか?

3つ以上当てはまった方は以下の記事を引き続き読んでいただきたいです。

[歯周病ってどんな病気??]

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出典
:http://www.pref.miyagi.jp/site/kenseidayori/kensei-2015-01-special01.html

歯周病は、細菌の感染からくる病気です。

歯と歯肉の境目の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌が停滞し、歯肉の辺縁が「炎症」を帯びて赤くなったり、腫れたりします(痛みはほとんどの場合ありません)。

そして、進行すると歯周ポケットと呼ばれる歯と歯肉の境目が深くなり、歯を支える骨が溶けて歯が動くようになり、最後は抜歯をしなければいけなくなってしまいます。

[歯周病の原因]

お口の中にはなんと300~500種類の細菌が住んでいます。

これらは普段あまり悪いことをしませんが、ブラッシングが充分でなかったり、砂糖を過剰に摂取すると細菌がネバネバした物質を作り出し、歯の表面にくっつきます。

これをプラークと言い、粘着性が強くうがいをした程度では落ちません。

このプラーク1mgの中には10億個の細菌が住みついていると言われ、むし歯や歯周病をひき起こします。

歯周病とは、このプラークの中の細菌によって歯肉に炎症をひき起こし、歯を支えている骨を溶かしていく病気のことで、結果的に歯を失う原因となります。

プラークは取り除かなければ硬くなり、歯石と言われる物質に変化し歯の表面に強固に付着します。 これはブラッシングだけでは取り除くことができません。この歯石の中や周りに更に細菌が入り込み、歯周病を進行させる毒素を出し続けます。

[CMでよく聞く歯周ポケットって??]

歯周ポケットとは、歯とハグキの境目の溝をいいます。

歯はハグキとぴったりつながっているかのように見えますが、実は歯とハグキの間にはわずかな隙間があります。つまり、歯はその周りを溝に取り巻かれています。

歯科医院にある専用の器具で測ることができます。

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出典:http://www.period.tokyo/column/665/

2mm以下の浅い溝ならよいのですが、深い溝になるとお口の中の汚れが溜まりやすくなります。

汚れが入り込むことからポケットと呼ばれており、専用の器具でその深さを測ることができます。

この深さは健康なハグキでは1~2ミリ中程度の歯周炎があると3~5ミリ歯周病が進行した場合は6ミリ以上になることがあります。

[歯周病の治療法]

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出典
:https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/teeth/h-03-005.html

基本治療の中心となるのがプラークコントロールです。

お口の中のプラークの除去が基本であり、歯と歯肉の間の歯周ポケットを清掃することによって確実に清潔にすることが大切です。

生活習慣の改善をし、これらを自分自身でおこなえるようになることをプラークコントロールといいます。

歯周病のトレーニングをつんだ歯科衛生士がいる歯医者もあるので、指導を受けるとよいと思います。

このプラークコントロールを確立した上で、歯周ポケットに清掃器具が届きやすくするために歯石の除去や歯の根元の汚れの除去を行います。

3か月程度に1回メンテナンスとして歯医者で歯石取りをとることが推奨されています。

※残念ながら歯石は歯ブラシでは取れず、歯医者にある超音波の機械によるスケーリングや専用の器具によるSRPという処置をしないと取れないです。

いかがでしたか??

歯周病は心血管疾患、糖尿病、誤嚥性肺炎、骨粗鬆症、早産・低体重児出産のリスクを高めることも明らかになっています。

しっかり歯周病の対策をして健全な歯を残して頂けると幸いです。

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