こんにちは、ライターのがっきーです。
僕は大学3年生、将来の進路選択の真最中です。
いよいよ来年の春には就活が始まります。
さて、将来について悩むことが多いこの時期に、最近とても心に響いた1冊の名作がありました。
そう、みなさん一度は読んだことがあるはず「星の王子様」です。
子供向けの本が、どうして将来について考えるヒントになるの?と不思議に思う方もいるかもしれません。
しかし、この本の中には数々の名言とともに、私たちが普段見過ごしがちな大切なことを教えてくれる物語が詰まっているんです。
今回はストーリーとともに、星の王子様が教えてくれる将来選択のヒントをご紹介します。
王子様は故郷の星に咲いた花を本当に大切にしていました。花は、王子さまが今まで見たことがなくて、とても美しい花。
だから、王子様は花を精一杯愛していたのです。しかし王子様に大切にされた花はどんどん自分勝手になり、王子さまを苦しめるようになります。
ある日ついに、王子さまは花と別れ、自分の故郷である小惑星から旅に出る決意をします。
旅に出て地球に着いた王子さまの目の前には信じられない景色が広がっていました。気付けば、辺り一面にバラの花が咲き誇っていたのです。
そこで王子様は、この世で最も美しいと思い、本当に大切にしてきた故郷の花が、地球では当たり前に咲いているバラの花だと初めて気付きます。
この世にたった一つしかない花を持っているつもりだった王子様は、驚き失望します。
そんな時、悲しむ王子さまの前に現れた1匹のキツネが、大切なことを教えてくれました。
出典:http://weheartit.com
「大切なことは目ではなく心で見るのだよ」
この世で最も美しいと思っていた故郷の花は、辺り一面に咲いていた花と見た目は一緒かもしれない。でも、大切に育てた花は、王子様にとって他の花では代えがたい大切な花のはずです。
そのことに気づいた王子様は故郷に戻る決意をします。
出典:http://weheartit.com
物語の中で、きつねが王子様に言った「大切なもの」とは
王子様がバラを育てるのに費やした時間のこと。
時間をかけて絆を作りあげてきたからこそ、故郷の星にある一本のバラは王子様にとってかけがえのないものになったのです。
本当に大切なものは目には見えない
これは本全体のテーマとなっていますが、人間が忘れがちなことでもあります。目に見えない不確かなものを信じるというのは、確かに難しいですよね。
この本を読んで僕は、
自分にとっての「大切なもの」は、誰にとっても同じものじゃない。当事者でないと見えない「大切なもの」は、世間のものさしでは測れない。
と、気付かされました。
将来について色々思い悩む今だからこそ、この本は僕に凄く響いたんだなと思います。
僕の場合、今までの高校受験・大学受験では「偏差値」という客観的な物差しをもとに自分の進路を決めてきました。しかし、偏差値という指標がない就活はそうはいきません。
実際に、インターネットや友人、先輩など身の回りには非常に多くの情報源があります。しかし、情報というものは知る量が増えれば増えるほど、どれが正しくて、どれがそうでないのか分からなくなってしまいます。
インターンの選考にどの会社に申し込めばいいかわからない
将来自分のやりたいことが分からない……
企業のランキングや年収が、果たして本当に自分にとっての「大切なもの」とは限りませんよね
色々深く考えすぎている人はこの本を読んでみてはいかがでしょうか?