結構大きめの地震がきて家族全員避難したにも関わらず爆睡かまして一人逃げ遅れるような私と違い、馬は意外と繊細な生き物だったりします。
どれくらい繊細かというといきなり視界に入ったらビックリされるくらいには繊細です。
ナンパのお兄さん達の様にうぇいうぇい近づいてはいけません。
優しく声をかけて自分の存在を知らせつつ、斜め前くらいからゆっくりと、父の日のプレゼントを買いに行った時にいる高〇屋紳士小物売り場の店員さんのように近づいていきましょう。
じわじわ近づいてきたとはいえ、いきなり乗られるのは馬も嫌なはず。
まずはお互いの親密度を高めるためにやっぱりスキンシップからですね。
馬の前から近づいて一番最初に撫でがちなのは、やっぱり馬の額、目と目と間のところですよね?
でもちょっと待ってください。
ここは馬にとって死角になるところなので嫌がる子もいます。
嫌がられた場合顔を振って「いやいや!」ってする子もいますが、中にはガブッっと嚙んできちゃうような子もいますので注意です。
めっちゃ痛いです……。
大抵は馬自身が掻けないところ、首筋や腰なんかを撫でてあげたり、ぱんぱんっと叩いてあげるとよろこびますよ。
馬は皮膚がかなり分厚いのでちょっと強めに叩いてあげても大丈夫です。
ちなみに皮膚の薄いお腹のところは触られると嫌がる子が多いので注意です。
人慣れしていて顔を触っても大丈夫な馬の場合は、鼻の孔の間から上唇にかけてを手のひらでぐりぐりしてあげると何故か知りませんが目を細めて喜びます。
じわじわと相手のパーソナルスペースに入りこみ、スキンシップで仲良くなったら、いよいよ乗っちゃいましょう!
乗り方はすごく簡単。
馬の左横に立ったら鐙(あぶみ)に左足をかけて、左手はホーンと呼ばれる鞍(くら)についた突起を、右手はキャントルと呼ばれる鞍の背もたれの様なところを持って、右足で勢いをつけて一気に上がります。
(自転車でいうと鐙はペダル、鞍はサドルにあたります)
感覚としては幼少期の保育所の送り迎えの時にママチャリの後ろのチャイルドシートに乗るあの感じです。
童心に帰って馬に乗ってくださいね。
馬に乗る時に大事なのは第一印象と姿勢ですね。
猫背じゃダメですよ?
しっかり座って、背筋は伸ばし、視線はまっすぐ前を向いて行先と将来を見据えてください。
初めて乗るとやっぱりどうしてもビビって前傾姿勢になって、下を向いちゃいがちです。
分かります。下見たくなります。
だって馬自身がすでに大きいのに、そこに座るわけですから目線としてはお父さんに肩車してもらってるくらいになりますもん。
でもそこをぐっとこらえて馬に身を委ねましょう。
姿勢も正したらいよいよ馬で移動しましょう。
これまた驚くほど簡単。
出発: 馬のお腹を蹴る
右に曲がる: 手綱(たづな)を右に引っ張る
左に曲がる: 手綱を左に引っ張る
加速: 手綱を馬に打ち付ける、お腹をさらに蹴る、お尻を叩く
止まる: 手綱を自分のほうに引き寄せる
以上!
どうです? 車の運転より簡単でしょう?
格ゲーのコマンドより簡単でしょう?
なんならコナミコマンドより簡単です。
ここで注意すべきことといえば、出発や加速する際に馬を蹴ったり叩いたりする際は自分が思ってるより結構強めにすることです。
さっきも言ったように馬の皮膚はかなり分厚いので思いっきりいかないと気づいてもらえなかったり、こっちの意思をくみ取ってもらえなかったりします。
だからカウボーイの靴にはあんなとげとげがついていたり、ジョッキーさんは馬用の乗馬鞭を持っているわけですね。
ちなみにこの乗馬鞭、馬の分厚い皮膚用に作られているので人間にふざけて打つと馬鹿みたいに痛いです。
洒落にならないです。
下手したら骨が折れます。
何の、とは言いませんが初心者は音は派手でも痛みが全然ないバラ鞭をオススメします。
なんだか最後におかしなのが入りましたが、どうでしたか?
馬の乗り方が理解できたでしょうか?
これでもし好きな人が悪の組織に捕まった時でも颯爽と馬で駆けつけて救い出すことができますね。
それでもやっぱりぶっつけ本番はちょっと不安……
悪の組織から救う前に少し練習しておきたい……
という方、安心してください!
関西でも乗馬できるとこは意外とたくさんあります!
↓
http://www.asoview.com/act/horseriding/kansai/
また、個人的にはまんねり化したデート対策にもいいかなとおもいます!
普段乗ることがないので楽しい思い出になること間違いナシですよ!
まぁここまで話しておいてなんですけど、
私、馬乗るの下手なんですけどね。
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