この作品はすごく有名ですよね。ストーリー覚えていますか?
たくさんの魚と一匹の色が違う魚が集まって、大きい魚に見せかけるお話でしたよね。
“ひろい うみの どこかに、ちいさな さかなの きょうだいたちが、たのしく くらしてた。”
“みんな あかいのに 一ぴきだけは からすがいよりも まっくろ。”
そうだそうだ、この一匹がスイミーという名前でしたね。
“ところが あるひ、おそろしい まぐろが、おなかを すかせて すごい はやさで、ミサイルみたいに つっこんで きた。”
“ひとくちで、まぐろは ちいさな あかい さかなたちを、一ぴき のこらず のみこんだ。 にげたのは スイミーだけ。”
え、仲間はみんな食われちゃったのか……さぞ悲しいだろうスイミー。
それからスイミーは広い海をさまよいます。
泳いでいるうちにたくさんのおもしろいものと出会い、だんだんと元気を取り戻していきました。するとスイミーは新たな仲間を見つけます。
スイミー「でて こいよ、みんなで あそぼう。おもしろい ものが いっぱいだよ!」
仲間たち「だめだよ。」「おおきな さかなに、たべられて しまうよ。」
「だけど、いつまでも そこに じっと してる わけには いかないよ。なんとか かんがえなくちゃ。」とスイミー。
……スイミー!!
スイミーきみはなんて強い子なんだ! 恥ずかしながら子供絵本で感動してしまいました。
だってスイミーは生まれたときからみんなとは違う見た目、さらには仲間を一度すべて失ったにもかかわらずこの前向きな姿勢ですよ。正直きみには頭が下がりますスイミーさん。
そしてスイミーは言いました。
「みんな いっしょに およぐんだ。うみで いちばん おおきな さかなの ふりして!」
さらには自分の“黒い”という個性を活用し大きな魚の目となり、アイデアと個性でみんなを守りました。
おしまい。
こちらはすごく心温まる内容でしたね。さらには教訓めいたものさえ感じました。
自分が周りとは違うということに悲観せず悲しい過去を経験してもなお、前を向き続ける。そして欠点を個性に変えられる。僕たちもスイミーに学べることがたくさんあるのではないでしょうか。
いかがでしたか?
今回は懐かしむだけではなく、絵本はいくつになっても僕たちに学びを与えてくれるということに気づかされました。
みなさんも昔読んでいた絵本を読み返してみてはいかがですか?
昔読んだときとはまた違った発見があるかもしれませんよ。
以上、かさいたかとでした!
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