どうぞとお通しいただいた場所には素敵なお椅子そして素敵なおテーブル。

素敵なお写真に囲まれ、みなみんお上品。

そんな風に待っていると、またお呼ばれが。

「若旦那様のお出ましになりました。こちらへどうぞ！」

甘い匂いと甘いお菓子の園を抜けるとそこには…

あー素敵。「男なんてね所詮・・」とか言ってた昨日の私をぶっとばしてやりたいわ！

まさにプリンス様！この上品なおたたずまい。しかも若旦那ときた、昼ドラなら絶対全国奥様の目をFLY　AWAY。そんなタイプじゃないですか！さよなら愛しのデ〇ーンふじおか…

そして、あのお上品なお部屋でお上品なプリンス様とめくるめく魅惑の対談へ…

（妄想モード）

『す、すきな女性のタイプはどんな方でしょうか！？』

『はは・・そんなの君に決まっていｒｙ』

（現実モード）

「初めまして。亀井堂總本店、五代目に向けて精進しております。松井と申します。」

「初めまして！み、みなみんです！」

（絶・対・痛い子じゃんっ★）

「あの、さっそくですが、ここ神戸元町に甘い時間を提供していただけるspotがあるということで迷いこんだのですがお間違いないですか？今のところ超絶甘いのは目の前のプリ…」

「spotですか…それとは少し違いますがあまーいものならこれ。亀井堂総本店の代表お菓子、瓦せんべいです。」

「瓦せんべい！？超絶渋いですけど！本当に甘いんですか？」

「実は瓦せんべい、カステラと同じ材料で出来てるんです。カステラは好きですか？」

「カステラと同じ材料！？は、はいカステラなんか格調高き女子会にぴったりです…」

「そうです！見た目とは少し違い、ミルクティーにもぴったりなんです。食感もおせんべいとは少し違いカリカリとふわふわの融合なんですよ。しかもカステラとは違い日持ちするんですよ。良かったら食べてみますか？」

「え、いいんですか？」

「本当だ！まさに和洋折衷。カステラの甘味とカリッとした食感が堪らない。新しいもの好きなので興味が沸いてきました。」

「美味しかったです！で、女子会おみやげにぴったりな甘いお菓子なことはわかったのですが、私の今日のミッションはそこじゃないんです。」

「ミッション…？」