簡単に言えば慣れとストレスによるものだといいます。なぜ子どもの頃は、ピーマンなど苦手だったのか。
それは「苦味=毒」と本能的に判断してしまうから。
赤ちゃんの頃に口にしていた母乳やミルクには、甘味であるエネルギー・うま味であるたんぱく質・塩味であるミネラルが含まれています。よって、この3つが本能的に好まれ、発達するのです。
しかも、苦味は甘さの1000倍も敏感にできています。そりゃあなかなか克服できないわけだ。でもこれ、間違えて毒を飲まないための大切な機能なんです。
よく「大人になると味覚が鈍くなる」なんて聞きますが、これは間違い。実は60歳くらいまではあまり変わらないそうです。苦いものを口に入れ続けることで「苦味=毒」という感覚が和らいでいくんですね。
さらに、疲れているときやストレスを感じているときには、苦味を感じなくなる仕組みがあるんだとか。
ストレスのかかる作業をおこなったあとに、かなり苦めのチョコレートを食べるという実験をしたところ、作業後は「おいしい」に変わるというデータが!これは作業後の唾液にリン脂質という物質が増えるため。
ストレスが苦味をマイルドにしているらしい…!
苦いものが大好きなひとは、気づかないうちにストレスを感じている可能性アリ…!
ストレスを感じる→コーヒーやビールを飲む→あれ、美味しいかも?!このくり返しで慣れていくわけですね。
いかがですか?
大人になって、コーヒーやビールが飲めるようになる理由、お仕事終わりのビールが最強に美味しい理由がちょっと分かりましたね。
嫌いなのは本能なんだもん。仕方ない。とりあえず、苦いものが好きな社会人のみなさん、今日もお疲れ様です。
乾杯。
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