学生ライフ
現役阪大生がふりかえる大阪大学の最近の不祥事・事件まとめ 【2018年2月更新】

「学生が大阪湾に沈んでいる単位を取りに行ったまま帰ってこない」「京大落ちのなれの果て」「世界適塾(笑)」「スーパー日本人ハピネス社会大学」

予算も知名度も乏しいのにSNSで揶揄されるネタだけは豊富な残念旧帝大、大阪大学。

2018年1月現在、入試出題ミスで30人追加合格という不名誉極まりないニュースで各紙面トップを飾った。
「阪大はクソ」が口癖の我々阪大生ですら、今回の不祥事には流石にドン引きしている。

本当にそうである。
今さら阪大が不祥事で顔に泥を塗られようが、これまでの大小さまざまな事件のせいで顔面泥まみれの阪大生たちはもはや気にしない。が、流石に今回の件は各方面に被害がありすぎである。

今回の出題ミスの一件をおさらいすると、問題になっているのは昨年(2017年)2月の阪大一般入試。物理の問題のひとつに出題ミスがあったことだ。
どうやらこの問題、正解が1つではなく複数あるらしく、阪大が1つだけを正解として他の解答を不正解にしたのがまずかったらしい。

しかも入試直後から今まで2度の指摘を受け、3度目にしてやっと出題ミスを認めた。三度目の正直とはよく言ったものだがこんな形で体現するのもアリなのか。
現役合格だったはずなのに落とされてしまった30人の学生が完全に一ミリの余地もなく被害者である。

参考:大阪大出題ミス ”検証できる体制を” 改善求める声相次ぐ – NHK NEWS WEB



しかもこれだけで終わればいいものの、なんとこの記事を書いている途中でさらに新たな不祥事が飛び込んできた。

「いびきで実力出せず」センター試験、阪大教授が居眠り – 朝日新聞デジタル

アホなのか?

もはや詳細を記述する気にもなれないので割愛するが、阪大は自学の入試を一体なんだと思っているのか。そんなんだから旧帝大として認識されないのだ。

このように新年早々世間様を騒がせイメージダウンにいそしんでいる阪大だが、入試の件だけで阪大を評価するのは性急である。

もう少し待ってほしい。
よく考えてみてほしい。

我らが大阪大学の不祥事はこれだけだったか?

近年の阪大といえば、豊中キャンパスの阪大坂を自転車で駆け下りるスピードに勝るとも劣らない勢いで不祥事を多発させていたはずではなかったか。
あと阪大坂を自転車で駆け下りる行為はマジで危ないのでやめてほしい。

つまり、我らが阪大の不祥事はこんなもんじゃないのだ。
2016年から2018年1月現在までの、大阪大学に関する主な事件・事故を振り返ってみよう。

2016年5月 テニサーによる軽トラ横転事件

大阪大学非公認テニスサークル「VOLKS」の学生らがキャンパス内で軽トラックを横転させるというイタい痛ましい事件。

当時は新歓期であり、キャンパス内でのバーベキューを開催した後ふざけて軽トラックを蛇行運転していたところ、誤って歩道に乗り上げて横転。ついでに総合図書館の看板に激突してどえらくひしゃげさせた。

乗車していた学生は軽傷だったらしいが、阪大や他のテニスサークルは風評被害で重傷である。
当のVOLKSは一時期SNSを閉鎖していたが、現在ではTwitterなどで活動を再開している。
なんというか普通に頑張ってほしい。

ちなみにこの事件でひしゃげた総合図書館の看板は「VOLKSの墓」と呼ばれ、負の観光名所として阪大内外から献花の絶えないスポットとなっている。
(参考:軽トラ横転テニサーVOLKsの墓Wiki


↑2018年1月現在の総合図書館看板。きれいに修復され何事もなかったかのような顔をしている。

2016年の阪大のニュースは最早これだけといっても過言ではない。
長く阪大生ツイッタラーに愛され続ける不祥事である。



2017年4月「再履バス」接触事故

大阪大学のキャンパス移動に使われる学内無料バス、通称「再履バス」が、中央環状線にて乗用車との接触事故を起こした。
乗用車の運転手の体調不良が原因だと言われている。

再履バスはそのあまりの混雑具合から「奴隷船」とも呼ばれ、事故当日も多くの奴隷もとい学生が乗っていたようだが、怪我人はいなかった模様。

接触事故はさておき、車内の酸素を奪い合うほどのあの混み具合が一番問題だというのが我々奴隷の統一見解ではないだろうか。

参考:再履バスに車が接触 – 大阪大学POST



2017年6月 警備員盗撮事件

阪大箕面キャンパスE棟の女子トイレで、勤務中の警備員が盗撮をしていた事件。
いや勤務中かよとつっこまざるを得ない。

その後、阪大はその警備会社と解約、警備員を総入れ替えし、箕面キャンパスの女子トイレには防犯ブザーと緊急連絡先の張り紙がされた。

外国語学部の学生が通っていることもあり、山の上のわりにはキラついている箕面キャンパスの女子トイレで盗撮を決行したのはあながち間違っていない。理系の集まる吹田キャンパスで枯れきった一部の理系男子学生からは尊敬の声を集めた。

参考:箕面キャンパスで警備員が盗撮 阪大、警備会社と契約解除へ –  大阪大学POST



2017年9月 基礎工学部棟爆発事件

基礎工学研究科の実験室で実験中にガラス容器が爆発。院生が重傷を負った。
院生は1人で実験をしていたらしく、この事件を耳にした基礎工や工学部の学生は「1人でやるのが悪い」と辛辣なコメントを残している。
あとフラスコとかが割れるのはけっこう日常茶飯事らしい。

参考:実験中に容器破裂、院生重傷 阪大 - 産経WEST

2017年10月 研究費不正問題、教授は不起訴処分

阪大大学院の情報科学研究科の教授ら3人が研究費の一部を不正に使用、その額なんと1億5000万円。ブルゾンちえみも真っ青である。

この不正使用は2015年に発覚し、すぐに教授らは懲戒解雇。
2016年に告訴状が提出されたが、2017年10月に不起訴処分が決まった。

参考:阪大教授らが不正経理 研究費1億円超、告訴を検討 – 日本経済新聞

阪大は公式HPでこの事件に関する調査結果や見解を発表し、研究費不正防止を訴えるポスターなどを作って再発防止に努めている(らしい)。

ポスターを作る労力をもっと他の見直しに使えばいいのではないかと思わなくもない。



2017年12月 不正アクセスによる個人情報漏洩事件

阪大学内のシステムに海外からの不正アクセスがあり、教職員・学生・学外関係者含め約8万人の個人情報が漏洩した。
不正アクセスには教員のIDとパスワードが利用されたが、経緯などは不明。

漏洩が発覚する半年ほど前から、学内システム用のパスワードの変更や注意喚起などが阪大生向けにメールで配信されていた。今思えば見事な伏線回収である。

「ウイルスに感染したパソコンで学内のネットワークに繋ぐな」「ウイルス対策ソフトが入ってないパソコンを学内で使うな」などと学生にしつこく注意喚起をしてきたわりに、情報漏洩が発覚したあとの謝罪メールなどは送られてこず、Twitterやニュースで知って仰天した阪大生も多かったことだろう。

(阪大は公式HPで調査資料とお詫びを掲載している⇒不正アクセスによる個人情報漏えいについて-大阪大学

参考:大阪大で8万人の個人情報漏洩の恐れ 教員ID使い海外から不正アクセス – 産経WEST

※2018年1月31日補足:阪大生による殺人事件が1月30日に発生、報道されたが、わざわざ大学名を出して報道されることには流石に違和感がある。阪大が直接関係しているわけではないのでここでは深く言及しないが、ことあるごとに大学名を出されるようになって阪大生たちも若干辟易している感が否めない。



2018年2月 AO入試でミス

「世界的塾入試」という素晴らしいネーミングセンスを発揮している阪大のAO入試でまたもやミスが発覚。

人間科学部のAO入試の合格者を特設のウェブサイト上で発表した際、本来合格だった受験生1人を誤って不合格と掲載した。
後日訂正し、本人に合格を伝えて追加合格となった。
ウェブに掲載する作業をした同学部の事務職員と監督責任者の事務長は厳重注意を受けたということである。

参照:また入試ミス AO入試合格者、サイトで不合格 -朝日新聞



まとめ

いかがだっただろうか。
決して誇れるものではないため読者の皆さんに感想を伺うことも憚られるが、「阪大はクソ」という阪大生の口癖に確かな根拠が次々と追加されているのが悲しい現状である。

阪大が今後汚名返上を果たすのかどうかはさておき、我々阪大生はそれを反面教師として清く正しい学生生活を送るべきなのかもしれない。
まあ、阪大の不祥事をネタにして遊んでいる時点で色々と終わってる気もするが、それぐらいやってないと阪大生のなけなしの矜持やメンタルが保てないので大目に見てやってほしい。

あと、阪大合格を夢見ている受験生のみんなは顔面泥まみれになりながら学生生活をたくましく送る覚悟を持って頑張ってほしい。そんなに悪い大学ではないから。たぶん。

 

 

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編集部から一言

頑張れ阪大生

 

 

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